手を当てる
6月、7月と2回に分けて、直傳霊氣というものを学んだ。とてもシンプルな手当ての方法だ。シンプルなだけに、難しさもある。
でもシンプルだ。
だいぶ前に、野口整体の文庫本を読んだ時
熱を出した赤ちゃんは、抱っこをした方がいいというのを読んで、へーと少し驚いた。
その時の私の常識では、熱を出したら布団の中でそっと寝かせておいた方がよい、だったから。
それから少しして、私の父が心筋梗塞を起こした。脈と呼吸が止まり、救急車で病院に運ばれた。その救急車の中。
一応AEDをしてもらったが、父が生きるのかまだわからない時、私は何をしていいのかわからなくて。
救急隊員さんに「触っても大丈夫ですか?」ときいたら、救急隊員さんは「お願いします!!!」と力強く返してくれた。
(父が外傷で出血などしていなかったという状況もあっただろう。)
なので、私は病院に着くまで父の足をさすっていた。
あ、具合がよくないときも、人に触れて大丈夫なんだ、と思った。
霊氣をならってから、父が目の調子がよくないと言い出した。腫れぼったい感じは前から気になっていた。父の目の周りに手を当ててみると、ビリビリと熱い。しばらく手を当ててみた。それでずいぶん楽になったという。
そのあとすぐに眼科を受診したら、どこから菌が入って炎症していたとのこと。
私の応急手当てはまぁ効いたようだ。
また別の話。
姉と話していたときのこと。姉が初めてアメリカのアイダホの、知り合いの家族の家に滞在したときのこと。アメリカを発つ時、皆とハグをしたら涙が止まらなくなったと言っていた。
ハグをしなくても別れ際はもしかして涙が出たかもしれないけど、ハグをすると一気に何かが緩む気がする。
それだけ、人と人の肌が触れ合うとは何か大きな力が通い合う。
西洋医学のお薬の力に頼る時もあるが、
私たちがもともと持っている力を眠らせておくのはもったいない。
大事な人や自分自身に手もっと手を当てよう。
無駄にスマホ触ってる場合じゃないぜ。
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